病院に着き長い待ち時間の後にやっと通された診察室で、私は興奮状態からなのか、泣きながら嗚咽しながら今の状況を説明した

突然のことで対処が出来ない、電車もバスも乗るのが怖いと、ある日急にそうなってしまったと、
(車の運転は何故だか大丈夫だった、人混みがだめなのかもしれない)

このまま気が狂ってしまうのではないかと怖くて怖くて仕方がないと

私が落ち着くのを待って担当医は静かにこう言った

「パニック障害です」

病名は聞いたことはあったが、その症状などは知らなかった

診断書と薬が処方された

新しい職場で頑張ろうと思った矢先の出来事で

働かなくてはならないのに、これから一体どうしたらいいのか

救いは、不安定だった末っ子が明るくなり、学校や友達付き合いやバイトに精力的になったこと

パニック障害は、放っておいても良くなることはなく、どんどんやれることに制限が出てきてしまうという説明を受けた

投薬にはとても抵抗があったけど、今よりも状況が悪化するよりはと思い直して療養に専念する事にした

いや、そうせざるを得なくなってしまった