次男の恋愛を遠くから眺めていると、自分の高校時代を思い出す



十代の恋は、お金はないが時間はたっぷりあり、、
ただそばにいるだけでときめき、満たされ、切実さとは対極のところに存在していた



相手は同い年、別の高校(私は女子高、彼氏は共学)で、バンドでギタリスト、喫煙にバイクを乗っていたけれども、所謂ヤンキーではなかった



彼氏は自分の机に私の名前を彫っていた←ので、その高校の子達がわざわざ私のことを見に、校門に集まっていたこととかあった



時々バイクで少し遠くの海を見に連れて行ってくれたけど、中型バイクの後ろは決して乗り心地の良いものではなく、風で絡まった髪をほどくのが大変だったし、フルフェイスのメットを脱ぐ時に開けたばかりのピアスが引っ掛かるのがとても嫌だった



同じ夏を過ごしたのは2度しかないのに、思い出す風景は夏の景色ばかりなのはどうしてなのだろう



卒業して私は、大人の世界に夢中になり、いつしか彼氏とは疎遠になっていった



自然消滅という形が若さの恋を象徴していた



その数年後、再開した私たちは再び恋におちたのだったが、3年近く続いた後にまたもや終わってしまった



今、会えたらあの人は、おばさんになった私を見てどう思うのだろうか



香水(エタニティ)の香りを嗅ぐ時、ふっと考えることがある



そんな恋のはなし








*タイトルの1文は、ポルノグラフィティ[ミュージック·アワー]歌詞より抜粋