私には父親はいない
厳密に言えば遺伝子上は「パパ」と呼べる人はいるけれど
今の名字になった原因の義理の父親は、他界してもういないし、その前に母はもう離婚していて、姓を変えない選択をしたので、何も縁のない姓名だけが残る、という奇妙なことになっていた
母には内縁の夫がいるが、その人はやはり厳密には父親ではない
なので【父の日】は私には関係のないことなのだ
子供たちにも父親はいない
何故なら私は、元夫からのDVから逃れて、法的に離婚をしたからだ
法的に、というのは申し立てから調停、裁判の間、一度も顔を合わせることなく、法律が裁いた離婚であったから
日常的に暴力があった過去の生活を嫌悪し、傷付いた子供たちは元夫を父親というカテゴリーから抹消した
そんな私たちには関係ないはずだった父の日の歴史が、昨日から塗り替えられた
彼を父として招き入れた訳では無く、極めて自然に子供たちの中では、彼の存在が家族に親しい存在となっていったのだと思う
普段の感謝を表したかった、単純にそれだけなのだろう
プレゼントは次男と末っ子から、エアリズムのボクサーパンツ(赤)2枚、と靴下3足であった
パンツはボクサー、色は赤しか履かない彼の好みを解ってのプレゼント!
私からはウィスキーでした
泣くかと思ったが、なかった
というか私の段取りが悪すぎて、情報がだだ漏れ、それに対しての突っ込みに嘘がつけなかったために、ネタバレしてしまっていた、最悪
別に泣かせたかった訳じゃなくて、えーっ!とびっくりさせたかったのになあ
私は咄嗟のごまかしや嘘が下手すぎて、サプライズというものが本当に苦手
でもまあ子供たちの気持ちは伝わったし、楽しく過ごせたから結果オーライであった

