何かと問題の多い末っ子の話



いや、末っ子自身が問題を起こしているのではない



ほとんどは誤解から発生したものばかりで、トラブルに巻き込まれることの方が多い



体が大きく力も強い末っ子は、見た目と違ってとても繊細な心を持っている



自分の気持ちを言葉にして伝えることが苦手な故に、話し合いの場になっても、相手に上手く伝えられずに勝手な解釈をされてしまうこともしょっちゅうだった



だが、友達は多い



そこ、それが全てだと思う



末っ子が傍若無人で、自分勝手で、嫌なクソガキだったら、周りに誰もいないはず



しかしあの子はいつもそばに誰かがいて、笑って学校生活を続けている



今、末っ子は「面倒なこと」に巻き込まれている



発端は去年の夏



オンラインゲームをやる上で、暗黙の了解である「死体撃ち」をしつこくしつこくやる子がいた(彼の名前をAとします)



末っ子がやめろと言ってもAは、笑いながら何度も撃った



それから末っ子はAと一緒にゲームで繋がらなくなった



学校生活でも、なんとなく避けるようになり、その空気は末っ子の仲間たちにも伝わっていき、Aは本人いわく「ハブられた状態」に



元々以前からAとは小さなトラブルがあったが、私からすれば子供の、友人間によくある些細な出来事で、その範疇は越えてはいなかった



どんなに仲良い友達だって喧嘩したり気まずくなったりなんてしょっちゅうあることでしょ?悪い方が謝ったり、いつの間にかまた仲良くなって戻っているものでしょ?



ある時、友人Bのママから電話がかかってきた

「ボール遊びをしていて、末っ子君が蹴ったボールかA君の眼鏡に当たって、壊れてしまった。A君のママから弁償してと伝えて、と相談された。」

なんで本人が電話してこないのか疑問に思いながらも、B君ママの電話を切ってすぐA宅に電話し、謝罪し、眼鏡の値段を聞いた



そしてそのまま現金と、家にあった1.5斤の食パンを持って(気のきいたお菓子が何もなかったから、並んで買ってきたパンだったけど持っていった笑)、末っ子と一緒に玄関先で深々と頭を下げて謝ってきた



もうここですでに色々とおかしいよね



自分では弁償してと言わずにママ友に言わせるAの親



話は戻って、、オンラインゲームの余波で末っ子とAの気まずい状態は続いていた



Aは遅刻したり、休んだりする日が増えた



その理由を末っ子のせいにしているという



死ねと言われた、睨まれた、俺がそばに行くと避ける、等々


担任から電話があり、学校へ呼び出されてそんな話をされた



Aの親が何度も学校へ来て訴えていると、母である私に謝罪を求めているとも



末っ子は死ねなんて言ってない、睨んでもいないし、意図的に避けたりもしていないと全否定



潔白を廻りの友達が証明してくれていた



もうAは被害者目線で、何を言われてもやられてもネガティヴに受け止めているとしか思えていなかった、それに加えて奴の両親が何度も学校へ乗り込んでいるとか



もう面倒くさいとしか言いようがない



そもそも子供たちがしていることに親が介入して来たら、違う方向へ行くと思う



あからさまに身体を傷つけるとか、はたから見てもあれはいじめでしょうという状態ならまだしも、オオカミ少年が吠えているだけの状態に、正常な判断が出来なくなった両親が直談判なんてもう面倒くさすぎ



長くなったので続きはまたあとで