私は、とても愛情深い



受けるより、注ぐ方



心の中で溢れそうになる思いを、常に何かに注いでいないとバランスを崩しがちになる



子供たちが幼い頃はそれを惜しみ無く注ぎ込んでた



でも今は違う



ずっとそのままでは彼らが自立できなくなってしまう



振りほどいて出ていけなくなる程の愛はむしろお荷物



彼が私の前に現れたのは、だから絶妙なタイミングだったんだなと改めて感じる



私の思いも子供たちからうまい具合に逸れ、ちょうどいい形でバランスが保たれる



これから先、あの子たちが巣立つ時がきても、安心して私を置いて行けるだろう



彼とは喧嘩はしない、気まずくなったり意見の食い違いはあるけと



色々なツボが同じだし、勘の働く人だから、私の取説をほぼ把握している



俺に任せておけば大丈夫だから、と



言葉だけじゃなく態度で示してくれる



この出会いには感謝している



あの時じゃなかったら、こんな風に繋がることはなかった筈



奇跡と呼ぶ人もいるけど、私は偶然ではなく必然だったのだと思うより感じる