黒を塗っていた時、仕上がりに納得がいかずブーブー言っていたら、まさかの「塗ってあげる。」発言











親指中指薬指のシルバー



はみ出しまくりは、敢えてそのままに



でっかい体を折り畳むみたいにして、一生懸命塗ってくれた姿を思い出すと、今でもクスッと笑いそうになる



日々いっぱいいっぱいになってしまう私の肩の荷物を、そうやってそっと降ろしてくれる





夜の海、荒立つ波だけが白く見えた



絶え間無い波の音と、胸に押し当てた耳からは君の鼓動が



疲れているのにありがとう



私をここから連れ出してくれて、いつもありがとう