そこに

空が、あるから

青空の

青い色を見ていると

どんなに
心が乱れていても

波が引いていくように

落ち着きを取り戻せる

空と
海が
繋がっている、その一点を見つめて

私はいつも
たくさんのことを考えてた

それは
たくさんのことを

心が空っぽになるまで


夏から秋にかけての空が
一番好き

朝焼けも
夕焼けも

染み入るほど

美しいと思う



すごくすごく
好きだった人がいた

私は
まだ
子供すぎて

何もかもが
かなわなかった

その人は
いつも
空を、見上げていて

夕日の美しさを

うるさい位に、語ってた

私は
この先もずっと

空を見上げるたびに

彼のことを

思い出す



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