「血まみれ」になったことがない、というのよりはよほどマシなのではないか。なぜなら「血まみれ」を知っている人は「血まみれ」でいる人に対してたとえばやさしさという感情を抱ける。


先日公園で読んでいた
鷺沢めぐむさんの、エッセイの中の言葉


状態としての「血まみれ」を経験することは、そう悪いものでもないとも、言っている


小説は勿論好きだけど
私は、彼女のエッセイも大好き
何度読み返しても、その度何かしらの発見がある


書いている物の中から
滲み出てくる
人柄?
がたまらなく心地よくて



本を読んでいる時に
いつも「色」を感じる


書いている人それぞれに
違う色


私は、その

を読んでいる


私が彼女に、感じるのは


夜明け前の
深い、青色


群青と濃紺の


静かで
深い





御冥福を、心から、お祈り致します