渡り廊下で
ぼんやりと外を眺める
君の姿を何度も見かけた


僕には
君が今にも飛んでいってしまいそうに見えた


その背中に
白くて大きな羽根が生えて

大空へ羽ばたいていってしまいそうに


君の心の中には


目の前に広がる青空と同じものがあるような気がして

どうしてか


うまく言えないけど


僕らが今いるような所には

いつまでもいないように思えた


そびえ立つ高い壁を
君は笑いながら
飛んでいく


きっと
振り返ることなく




渡り廊下にいる君の姿を


僕は、いつも見ていた


確かめるように


その姿を目で追ってた