右手には寄せる波
人気のない砂浜


僕達は歩き続けた


見上げた空の青さを
まだ覚えてる


波が足跡を消していった


歩いても歩いても


僕達は
何も遺すことは
できなくて


打ち寄せる波音
どこまでも続く白い砂浜
空と海の、青


空と海の


あんなに誰かを
好きになったのは
初めてだった