授業中に
いつも空ばかり
眺めてるような子だった

何処にいても
誰といても

何かが違う、と思ってた

早く大人になりたくて
窮屈なそこから
抜け出したくて

ため息をつきながら
空を見上げてた

大人になった私は
目まぐるしい毎日に追われて
いつのまにか
空を見ることがなくなった
心の中から
何かが失われていく気が、した

なくしたものは
あの、青い空の果てにある
私が縛られていたものは、
私を動けなくさせていたものは

私自身の心だった

17の私は
自由の意味がなんなのかさえわからずに

空の青さに
縋っていた