ツイッター詩11 数年前近くの老人が亡くなった若い頃から温室でランを育てていたいつどうしてランの栽培を始め止めたのか……娘夫婦が戻りしばらくして亡くなったまだ道が泥道だった小さい頃からほとんど話したことはないただ時おり顔を交わしたことはある今私におぼろ気にある記憶たちは私が去ると消えてしまうわたしは他人の記憶にしばらく残り百年もするといろんなことが消えていく千年もすると更地に異様なものが建つけれどいつの時でもこんなこまごましたことが人のあわいには泡立っている