朝はまだどんより暗いのに


時間だけが迫って来る。


起きたか?紙は持ったか?鍵は持ったか?


いつも鳴るはずの電話はもうならない。


部屋を替わって以来


電話番号すらも


教えていないからか、


それともさすがに愛想が尽きたのか。


半年経った今も音沙汰はない。


そして、仕送りも無くなった。


唯一ただ、わずかに残った小銭だけが


ポケットの中を転がる。


そしてその音だけが妙に俺を落ち着かせる。


まるで、赤ん坊をあやかすガラガラのように。