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 昨日紹介した、よみがえった大きな銀杏です。
 
 樹齢約400年で、仙台市の保存樹木になっています。
 住職の話では、震災の年は、たくさんの銀杏の実が落ちたそうです。津波による塩害で枯死を覚悟した銀杏が、最期の力を振り絞って実のらせたのではないかということです。
 九州のテレビ局が呼び掛けた募金の支援があり、樹木医の指導で土を入れ替えるなどして、ようやくよみがえりました。
 
 ここまでくるまでみんな心配しました。津波の後、集落にあった木が塩害で次々に枯れていました。地域のシンボルのこの銀杏まで枯れてしまうのではと思いました。
 樹齢400年の銀杏が生き残ったことで、集落の再生に向けて励みとなりました。
 
 きのう集会所での催事の中に、詩の朗読がありました。宮沢賢治の「いちょうの実」でした。詩の中では、1000人の子どもたち(銀杏の実)の旅立ちと、母親(銀杏)の思いがつづられていました。
 
 私は、死期を迎えて最期の旅立ちをさせようとした、この寺の銀杏を思い出しました。