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 この田圃には、6月21日にメダカを100匹放流しました。
 このメダカは震災前に宮城教育大学が仙台市井土地区の土の側溝の中から採取していたものです。
 大津波で仙台市沿岸部のメダカは絶滅してしまいました。そこで宮城教育大学は八木山動物公園と協力して、殖やして展示するとともに、市民に広く里親を募集しました。か弱いメダカの危機が市民の心を動かしたのか、200組ほどの里親が飼育を始めています。
 メダカの棲んでいた田んぼや小さな堀は、震災後一旦復旧したのですが、今、田んぼを大規模にし、用水は地下のパイプに、排水路は深めのU字溝に付け替える工事が行われています。
 メダカを元の場所で放流しても生息し続けられない環境に変わります。
 なんとか田んぼの中で生き続けられないかということで、試験的に環境農園の田んぼに放流したのです。
 しかし、9月の彼岸過ぎの稲刈りに向け、水を落とし田んぼを乾かす時期になりました。
 そこで、今日、宮城教育大学と八木山動物公園の皆様、そして私の友人と落水作業をしました。
 まず、メダカが排水路に流れ出ないように落ち口にネットを張ってから水を落としました。
 そのあと、落水してもメダカが棲める小さな池ができるように、写真手前の水溜りを深く掘りました。
 水深20センチメートルくらい水が溜まっていましたので、まず5センチメートルくらいにまで落水します。明日までかかりそうです。
 ネットには、メダカはかかっていませんでしたが、メダカを食べるシオカラトンボのヤゴが2匹かかりましたので、排水路の方に放しました。