ではなく

いまだから

発信できるのだ

 

私はようやく「安全な場所」に落ち着いたから。

PTSDの治療は、安全な場所に心身共に置く

ところからしかはじめられないそうだ。

私は今、福祉事業所の経営を、自宅でやっている。

男社会の中で、うまく渡り歩いていく

必要のない仕事について生活できているから。

今になってようやく向き合えるようになり

語れるようになった過去の傷だ。

 

主治医も私のことは

「驚異のメンタル」

と称してくださる。多分人並みよりは

メンタルがタフなんだろう。

 

だからといって、傷つかないわけじゃない。

ましてや、傷つけられていいわけでもない。

 

私が盛られた薬の量は

ちょうどよい時間に目覚める程度に

計算されていた。常習的にやって

いたんだろうと思う。そしてみんな

「そういう時代」だったから。

声を上げずに、泣き寝入りしてきた

んだろう。縁談に差し支える、

仕事に差し支えるなんて理由で。

声をあげれば、干されるからだ。

 

教授も、薬をもって手籠めにした

ひ弱な女子大生が、国会議員になり

犯罪者の妻になり、一定の発信力を

もつようになるとは、想像して

いなかったと思う。ちょっといい気味

だ。

 

私は損害賠償請求はしない。

自分で治療費払えるし、治療しながらでも

働けるから、逸失利益はないのでね。それに

「そういう時代だった」という達観も

あるから。私自身、男社会の中で機会を

もらい、立場をもらい生きてきた時代

があったからね。その時の遺産で今も

生活できている面もあるから。

 

純粋に

性加害はやっちゃいけないこと

25年たっても、蒸し返されること

だってあること。その時

弱い立場だからって、甘く見ちゃ

いけないってこと。

25年たっても、フラッシュバックに

苦しみ、PTSDに苦しみ、つらい治療を

続けなければならないような

大きな傷を負わせる行為だということを

知らしめたいんだよね。

 

ただそれだけ。

では、折衝がんばります。

粘り強く。

発信もね