「令和2年(2020年)版犯罪白書」によれば、
精神障害者や精神障害の疑いのある人が、刑法
を犯して検挙されたのは1977人で、検挙人員
総数(19万2607人)に対して1%に過ぎません。
また、「令和2年版障害者白書」によると、
精神障害者は17年で推計419万3000人とされ、
人口の約3.3%を占めています。犯罪白書の検
挙者数が、精神障害の疑いがある人も含めてい
ることを考慮すれば、精神障害者が罪を犯す割
合は一般の人よりもずっと低いことがわかります。
精神障害者を必要以上に怖がって、入院という隔離策を
とるのは前時代的なのです。
宮城県の再編案では、精神病床の数は減らし
ますが、個室や隔離室を増やし、一般クリニック
では対応できないような重症患者の対応
救急対応に特化するものとなっているんです。
経営のため、ベッドを空けないため、本来地域
で暮らせる患者を囲いこまざるを得なかった
現状が、大きく改善されることになります。