もう十数年前のことだけど、車を運転していて道路の溝に前の車輪が落ちてしまい、立ち往生した事がありました。

「ああ~、どうしよう・・・。」頭の中が真っ白になってしまいました。

日頃運転に自信のあったわたくしが、こんなへまをするなんて・・・。

この日は、あこがれのK先輩(女性)からお声がかかり、家まで車で送った後すぐの事でした。

北九州の小倉の山のふもと近辺の初めて行く場所でしたので、K先輩のナビでなんとかたどり着いたのでした。

車中では、憧れの先輩とふたりきりで話が出来たので、ワクワク、ウキウキ、ドキドキでした。

たぶん、少し舞い上がってしまっていたのだと思います。

だから運転操作をミスしてしまった・・・。

立ち往生してしまった場所は、人の気配があまりなく、まわりは夕暮れが迫りだんだんと日が落ちていく・・・。

心細くて、悲しくなって、車の近くで涙ぐんでいました。

そんな時、車が2台通りかかり停車してくださって、「どうしたの」と声をかけてくれました。

事情を話すと、「困った時はお互い様・・・。これなら皆で持ち上げればなんとかなるよ。」

たのもしい男性が3人、車を持ち上げてくださり、なんとか車輪が溝から脱出に成功。

「よかった~♪」

「なんて小倉の人は、人情が厚いのだろう・・・。」

とっても心が温かくなるのを感じました。

わたしも、困った時はお互い様の精神で、助け合う事が出来る人間になりたいと思いました。

携帯電話があまり出回っていなかった、懐かしい時代の思い出です☆


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