この日は本当に特別な日なんです
高校生の頃から、なぜか知りませんが、毎年、サケのファーストヒットはこの10月10日でした。
冷静に考えると、祝日であったので釣りに行きやすい日であった事と、群れが一気に河口域に入ってくる時期に重なっているからだと思うのですが、やはり自分にとっては特別な日です。
ウキルアータックルを始めて揃えて、地元の1級ポイントに向かったのが高校1年の10月10日。
今まで使ったことがない大きなスプーンに大きなタコベイト針。
ぶつ切りのサンマをぶっさして、思いっきり投げ込みます。
ルアー釣りというよりは投げ釣りに近い感覚を抱きながらも、ウキを見ながらゆっくりとリールを巻いてきます。
ゴン、ゴン、ゴン
いつものバスロッドよりも長く固いロッドにしっかりとしたアタリが伝わってきました。
思いっきり合わせると、固いロッドの中間あたりから、グンッと曲がります。
根掛かりしたような重たさを感じながらも、少しずつリールを巻く事ができます。
次の瞬間、グググググッと引きが強くなり、自分のウキの先でサケがグワングワンと暴れています。
初めてのルアーロッドでのサケとのやり取り。
ドラグ調整がうまくできておらず、巻けども巻けどもサケは一向に近づいてきません。
挙句の果てには10メートル先でジャンプしています
「ドラグ締めろ!!」
と近くのおじさんがアドバイスしてくれ、やっとのことで自分の手前まで引き寄せることができました
最後はアドバイスをくれたおじさんがタモ入れをしてくれて、ルアーでのファーストフィッシュを得ることができました
いまだにそうなんですが、毎シーズンの初サケゲットの際には手が震えますが、この時は特別でした。
ブナがかってハナマガリの大きなサケがより一層大きく見えて、興奮で手が震えました。
そこから毎年、10月10日は良い想いをしています。
もちろん休みや天気の関係で行けない時もありますが、その周辺日はできるだけ足を運んでいます。
回数が増えるにつれて釣れないことも増えていますが、それでもワクワクさせてもらえる大切な日です。
※ちなみに今年の10月10日は悪天候と仕事が重なり断念しました