こんにちは 神尾印房の神尾尚宏です。
これは私の独り言。
最近、息子(通称:きみ)が幼稚園に行くようになりました。
そんな環境の変化に きみ よりも
私(僕)の方が動揺をしているような・・。
朝八時、きみは幼稚園児に変身。
お母さんと手をつないで 店先を歩いてく。
バスのお迎えが来ると 何かに取り付かれた様に
きみは バスに乗って いつもの場所に ひょこんと座る。
魔法にでもかかっているような・・ 。
あの頃の僕も まったく同じだったそうだ。
現在、私は父と一緒に 店先で印章を彫る。
今では、珍しくなった印章の「完全手彫り」である。
そんな私は 今のきみと同じくらいの頃
父と同じく印章を作ることを夢みた。
その時は印章を彫ることよりも
ただ父と一緒に仕事をしたいと単純に思ったのであろう。
黄色のランドセル姿のきみに 自分の過去を重ねて、
僕はあの頃の未来にいて、きみは あの頃の僕 なのだろうか。
陽気な春の空気の中で きみは 今日もバスの中に吸い込まれて、
僕はは只ひたすらに店先で印章を彫る。
あの頃見た父のように・・。
数時間して家に帰ってきたきみは 口をぽっかりあけて夢の中。
何の夢を見ているのだろうか。
気になってしかたがない。