お笑い芸人のじゅんいちダビットソンさんが、2年前くらいにキャンプで紹介していた

カーバイトランプが気になっていてメルカリ、ヤフオク等をうろついて時々検索して

みていたのですが、youtubeやフリマサイトでカーバイトランプが紹介される時に度々

使われるフレーズ ”100年以上前に…” このフレーズが気になってしまい調べてみました。

その前にカーバイトランプについて

カーバイト(炭化カルシウム)一般的に灰黒色の岩石状で水と反応する事でアセチレンガスを

発生します。この反応をランプ内で起こしアセチレンガスに着火することで灯りを得る事が

できる構造になっています。カーバイトと灯りの灯ったランプの写真を。

 

このアメリカの炭鉱で使われていたカーバイトランプですが、ネット上の情報を見てみると

色々と遍歴があるようなので簡単にまとめてみました。

*ネット上からの引用が多々あります(あたしなりの解釈もあるので間違いもあるかも)
始まりは、Guy's dropper(商品名)のカーバイトランプらしいのでこの辺りから。
1913年、Shanklin Manufacturing社はGuy's dropperの製造販売を開始します
水滴を供給するパイプの先にバルブが有り、水が滴下出来る様にし1916年特許取得。

商品名にdropperを付けたのはこのバルブ機能(水が滴下)を表現したかったとか

Shanklin Manufacturing社は世界大恐慌の影響により1930年倒産し1932年にUniversal Lamp社に吸収。下タンクの裏にはUniversal Lamp社の刻印が押されたそうです。

Universal Lamp社は自社製品のAutoLite(商品名)を製造販売していたが、総ての

カーバイドランプ生産を終了する1960年までGuy's dropperは生産され続けたそうです。
Guy's dropperを吸収したUniversal Lamp社とはどの様な会社だったのか。
Universal Lamp社は1913年創業で1932年に、Shanklin Manufacturing社とSPRINGFIELD 

IL plant社を吸収。 
多くの製品は頑丈で値段も安価だった為市場で最も良く出回りその評判は良かったらしく

1960年に生産を終了するまで900万個以上を生産したそうです。

という事で100年以上前というフレーズは間違いではないけれど、1960年まで生産されて

いたので。特にUniversal Lamp社の物はまだ100年経っていませんよって感じです。

Shanklin Manufacturing社のGuy's dropperであれば110年から94年ほど経過しているので

およそ100年という事です。

調べた結果はこうんな感じでしたが古い物には間違いなく、気になっていた物でもあり

ネットに出回る数も少なくなってきていたのでポチってみました。

Universal Lamp社のAUTO-LITEで100年は経ってないよっていう物ですね。

 

刻印はこんな感じです

 

写真の様に上下に分離されて、下側に岩石状のカーバイトを入れます。

そして上側ですが、上側のタンクの上部の丸いキャップを開け水を入れキャップをし

球のついたレバーをONの方に動かして行くと水が下のカーバイトの入ったタンクに水が

滴下し反応が始まりガスが発生し火がつく様になります。

このレバーですが筋状のエンボス加工のおかげでカチカチと小気味よく動作しますし

ONの方向に行けば行くほど水の滴下量が増えるのでガスの発生が多くなるので、炎の調整が

できる様になっていますが大雑把にです。この大雑把なところも良いのかも。

真鍮製で重さはアタシの物で195gでした。サイズ感は手の平サイズ、UCOより小さい。

カーバイトも同時に入手したので、火入れをした時は動画で公開ですね。

Youtubeでは炎が踊っている様に見える事やなんとも可愛らしい炎から炎の妖精と言われて

いるのでじっくりみてみたいと思ってます。(妖精って大袈裟な気もするけど)

おおよそ60年から90年程前に作られたランプ楽しみです。

風には弱そうですし、発生するガスも臭いそうなのでそれも楽しみにして。

では。