川越市立東中学校いじめ暴行事件の判決について | おかやす学・岡安学|川越市

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腐敗した川越市教育委員会とそれを見過ごした川合市長

川越市のおかやす学(岡安学)です。

2012年1月、川越市立東中学校の、当時
2年生の男子生徒が、同学年の3人の男子
生徒から、学校近くの公園で、暴行を受け、
今も、意識不明の重体になっている事件の
判決が、4年も経過して、ようやく下され
ました。

この被害者の少年は、もう19歳になって
います。

現在も、意思表示ができず、胃婁(いろう
・胃にチューブを直接通して栄養を送ること)
で、いのちをつないでいる状態です。

さいたま地裁川越支部は、川越市と少年3人に、
介護費用など、1億4800万円の支払いを
命じる判決を言い渡しました。

わたしは、12月22日に、メディアで、この
判決を目にして、ここ数日間、眠れない日が
続きました。

怒りで、眠れなかったのです。

なぜ、いじめの兆候が、男子生徒が1年生の
ときから、学校内であったのに、生徒への
アンケート調査でも、男子生徒へのいじめが
頻繁に校内で目撃されているにもかかわらず、
学校長も、教頭も、教職員たちも、いじめに
気づかなかったと言い張るのか。

気づいていても、真剣に、生徒指導に取り
組もうとしなかっただけではないのか。

そのとき、3人の少年に、徹底した指導を
通して、真摯に向き合っていれば、3人を
犯罪者にすることも避けられたし、何よりも、
被害者の少年やその家族の一生を台無しに
することが回避できたのではないか。

この事件には、川越市の、お粗末なマスコミ
対応もありました。

この事件が起きたときは、埼玉版の記事に、
事件の内容が、小さく記されただけで、
全く社会問題にされなかったのです。

川越市と(川越市役所内にある)新聞記者室
との癒着があったのではないか、と疑いたく
なるくらい、注意しなければ気づかないほど
の、小さな記事でした。

ところが、あの大津市のいじめ事件があって、
世論の、教育委員会への批判の風当たりが強く
なってから、川越市も事件を隠し通すことが
不安になったのか、当時の新井教育長が、暴行
事件後、9か月も経ってから、マスコミの前で、
謝罪したのです。

しかも、そのとき、新井教育長は、マスコミ
の前で、暴行がいじめの延長であったことを
認めていたのです。

それが、いつの間にか、裁判になると、川越市
は、「いじめは認識できなかった」などと、
とぼけたことを言っているのです。

あの大津市の、若い女性市長のことを思い出し
ていただきたいと思います。

大津市の越直美市長は、当時の教育委員会の
いじめの検証のあり方を批判し、自ら、マス
コミの前に出て、謝罪したのです。

そして、教育改革を約束したのです。

ところが、川越市は、どうでしょうか。

当然、状況を把握している、トップの川合市長
は、まったくマスコミの前に出てこないで、
新井教育長に謝罪させて、終わりです。

都合が悪いときに表舞台に出てこないリーダー
に、ほんとうのリーダーシップが取れるので
しょうか。

わたしは、「ことなかれ」主義です、と背中に
書いておいたほうがふさわしいのではないかと
思われるくらいです。

わたしは、2015年の川越市議会議員選挙に、
「教育改革」を目玉として訴え、立候補し、
落選した経緯があります。

わたしが、川越市教育委員会の職員として
働いていた当時、4年間の間に、4人の中学生
が自死していたからです。

その事実も、表向きは、遺族の意向などと
言って、マスコミに公表せず、自死の原因
すら、うやむやにして、その当時、対応に
あたっていた教育指導主事などが、現在、
学校長になっているのが、今の川越市の
現状なのです。

F市長の時代のことです。

その、隠ぺい体質をF市長とともに作り上げた
当時の教育長のH氏は、今も、「学友会」なる、
川越市教育委員会に勤務していたOBや現役職員
などを会員とした組織の会長として君臨し、
毎年8月に懇親会をやっているような現状なの
です。

川合市長になって、腐敗した川越市教育委員会
の体質が変わるのかと期待していましたが、
結局、隠ぺい体質を踏襲し、東中学校のいじめ
暴行事件が起きてしまいました。

来年1月は、川越市長選挙です。

川越祭りが、ユネスコ無形文化遺産に登録され
たなどと、浮かれている場合ではないと思い
ます。

川合市長は、判決に対して、「判決を精査して、
対応を検討する」と言っているようですが、
精査する余地がどこにあるのでしょうか。

観光都市川越と言う前に、こどものいのち問題に、
自らマスコミの前に出て、謝罪できないような
トップに、リーダーの資格などありません。