サイバーセックス依存 et al と夫婦・家族療法 | THE 児童精神科医

THE 児童精神科医

World Top 100のニューヨーク州の家族療法大学院留学。帰国後は児童精神科医兼家族療法家として活動をへて、愛媛県のクリニックで地域医療精神医療に従事。児童精神、トラウマ、家族支援、訪問を専門。最近は訪問看護、医療、ACTに興味を抱く。


このてのクランアントが増えた。12ステップなどの集団療法、個人療法と並行して家族療法・夫婦療法をする。精神科関係だと多くは、うつ病、人格障害を併存る場合が多いようだ。依存者である配偶者が自分は依存状態だと受け入れるまで時間がかかる。また相手が依存者を助けている場合もある。モチベーショナルインタビューを通じて、問題のメリットとデメリットを夫婦に聞きながら心理的関係的要因を共有していく。そうしているなかで、依存という精神病理に潜むお互いのニーズを引き出して行く。またコミュニケーションに関連するfunctional analysisを通じて、感情やニーズと行動レベルの乖離を検索する。なぜなら依存者を産む家族は自分のニーズを犠牲にしている場合が多いから。それを通じて自分のニーズへの築き、相手のニーズへの築き、その上での適切なコミュニケーションを構築していく。これがすべてではないと思うが。ひところACという概念が依存関連の臨床ではもてはやされた。過去、家族療法は依存臨床に無力であった。どの理論が優れているという事よりも、統合的治療が要求されている。専門家としては大方すべての療法のプロセスに精通していることが好ましいと思う。最近日本で非常にためになる参考文献が翻訳された。是非参考にしたい。ちなみに米国では薬物依存に関する治療の授業もしくは、講習を必修としている州が多い。ニューヨーク州では児童虐待は必須だが、依存臨床の講義は努力目標と設定されている。しかし近いうちに必須となるだろう。