在学中から立川談志に入門、修行中は理不尽とも言える苦行も経て真打へと進んでいく過程は、師匠の弟子への注力ぶりの凄さと弟子の師匠への敬意という師弟愛の濃密さを物語る。その光景は、談志の死去で無くなってしまうが、精神や芸能継承は弟子に引き継がれていて、政治風刺のエッセンスはコメンテーターを務める志らくの中にも濃密にあるのだという事を感じさせてくれていて、それぞれの中に談志はいるのだという事を痛烈に感じさせてくれるのだ。