松永多佳倫『確執と信念 スジを通した男たち』 | ある人の野球観戦記

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 兎角、生きていく上では妥協だったり服従する事がつきものだが、そうしたことに対して真っ向からぶつかって成果を上げた人の生き様は見ていて気持ちいいものだ。損得勘定で言えば損ばかりということなのだろうが、そのために日々努力や研鑽を重ねた生き方は、自分ができないだけに、理不尽な力を跳ね除けたのは心地よい。力関係で屈服することはあっても後悔しなかったのだろうなというのが見えて、それも清涼剤だ。
 作品で惜しむらくは言葉の間違いのひどさで、それがために随分と印象が悪く、事象の見方も随所で紋切型のところもある。
 インタビューを書き起こした方が、最もいいのではと思うのは失礼かも知れないが。