ガダルカナルの作戦に幸風も投入されて、輸送作戦に従事する。

 賀津夫は烹水兵(炊事)として任務に当たるが、作戦での作業中に海中に転落、ガダルカナル島に漂着して飢えに苛まれる事になる。

 小艦艇の炊事の様子などが詳らかになっていて、興味深いが収録されている「日米甘物決戦」のようにファンタジックな展開の話もあり、現実世界との悲惨さで胸を締め付けられるおもいがしたものだ。