季刊雑誌『ミリタリー・クラシックス』のニコイチ版だが、関連付けて読むためには格好の編集。

 イラストと図面、こがしゅうとの漫画を織り込んで太平洋戦争端緒の主力を担った赤城・加賀と、海軍艦隊航空の終焉までの主力となった翔鶴型2隻の考察と詳細な解説だ。

 面白いのは、「…の艦長になってみよう」という海軍史家の雨倉孝之氏の監修に拠る記事で、作業内容や運用の仕方を艦長の視点から見る試みで、艦そのもの概要や性能といった事とは一風変わった見方だ。