太平洋戦争の最中の駆逐艦『幸風(さちかぜ)』(実在しないとの事で、「雪風」をモデルにしたとの事)。最前線で活躍している艦内でも日常生活があり、先頭に参加しない部署もある。主計科という、経理や食事を担う組織で、烹炊というセクションがが給食任務に当たっていた。

 ミッドウェー海戦で乗艦の『蒼龍』を沈められ、『幸風』へ救助されそのまま転任した一主計兵の極限状態でのグルメ物語と言える。

 戦記物で所謂「裏方」を採り上げてるのはそう多くないし、ましてや漫画だともっと少ないだろうと思われるが、今回は駆逐艦を採り上げていてマニア心大いにくすぐられるテイストだろう。

 ただ、戦争が逼迫していくだろう中でどう展開するか気にかかるところだ。