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これは、岡山県下の図書館では、倉敷中央、玉野、高梁、奈義に蔵書しているもので、版元は絶版になっていますか。
人物は、沖縄戦前に島田叡と代わり、島田知事は戦火の中で戦死といえる殉職を遂げているだけに、評判は最低と行って良い。
なぜ突然に、この本を取り上げたかと言いますと、島田氏の名前が、「島田杯」夏の甲子園の県大会の冠名としてあったからですね。 そういった話は、理大が対戦する事がなければ、知る事無く聞き流していたわけで。 島田叡の名前は知っていて、人物も伝記は読んでいて知っていたわけですが。
岡本喜八監督の沖縄戦の映画でも、逃げた扱いになっていて、興味は前々からありました。

ネタばれになるので、探り探り言いますと、逃げたというのは当たりませんで、事実沖縄県知事の後は、香川県知事になってますし(当時県知事は内務省からの任命)。
沖縄戦が避けられないと時に当たり、不適格と判断されたようです。 現地軍と住民トラブルが相次ぐ中で、軍と県との確執になっていたことが背景にあり、 軍参謀長の長勇が、横紙破りのキャラクターもあり、相当悩まされたことは、想像にかたくないですな。 また、沖縄人の気質も知事とは合わなくなったり、那覇空襲で逃げたという評判もあり、彼自身も嫌になってきたのでしょう。任期の半分は中央との折衝で島外や東京に居たりで逃げたなんて疑いもあったし。

定説も一歩離れて見るべきと言う教訓ですか