[答1795] 正六角形と長さ


 正六角形ABCDEFと 点Pがあり、PB=67 ,PC=√10957 ,PD=115 のとき、(PA,PE)=?
1795-正六角形
 図は正確ではありません。


[解答1]

 座標平面上で A(-a,a√3),B(-2a,0),C(-a,-a√3),D(a,-a√3),E(2a,0),

 F(a,a√3),P(x,y) とします。

 PA2=(x+a)2+(y-a√3)2=x2+y2+4a2+2ax-2ay√3 、

 PB2=(x+2a)2+y2=x2+y2+4a2+4ax 、

 PC2=(x+a)2+(y+a√3)2=x2+y2+4a2+2ax+2ay√3 、

 PD2=(x-a)2+(y+a√3)2=x2+y2+4a2-2ax+2ay√3 、

 PE2=(x-2a)2+y2=x2+y2+4a2-4ax 、

 PF2=(x-a)2+(y-a√3)2=x2+y2+4a2-2ax-2ay√3 だから、

 PA2+PD2=PB2+PE2=PC2+PF2=2(x2+y2+4a2) であり、

 PA2+PC2+PE2=PB2+PD2+PF2=3(x2+y2+4a2) であるので、

 3(PC2+PF2)=2(PB2+PD2+PF2) 、両辺から 2(PC2+PF2) を減じて、

 PC2+PF2=2(PD2+PB2-PC2)=2(1152+672-10957)=13514 、

 よって、PA2+PD2=PB2+PE2=PC2+PF2=13514 、PA2+1152=672+PE2=13514 、

 (PA2,PE2)=(13514-1152,13514-672)=(289,9025) 、(PA,PE)=(17,95) です。


[解答2]

 太字はベクトルを表すものとし、正六角形の中心をO,外接円の半径をRとします。

 PA2=|PA|2=|OAOP|2=|OA|2-2OAOPOP|2=R2+OP2-2OAOP 、

 同様に、PB2=R2+OP2-2OBOP ,PC2=R2+OP2-2OCOP ,

 PD2=R2+OP2-2ODOP ,PE2=R2+OP2-2OEOP ,PF2=R2+OP2-2OFOP です。

 ここで、OAOD0 ,OBOE0 ,OCOF0 だから、

 PA2+PD2=PB2+PE2=PC2+PF2=2(R2+OP2) です。

 また、OAOCOE0 ,OBODOF0 だから、

 PA2+PC2+PE2=PB2+PD2+PF2=3(R2+OP2) です。

 よって、PA2+PE2-PF2=PB2+PD2-PC2 、

 PA2+PD2+PB2+PE2-PF2-PC2=2(PB2+PD2-PC2) 、

 PA2+PD2=PB2+PE2=PC2+PF2=2(PB2+PD2-PC2)=2(672+1152-10957)=13514 、

 (PA2,PE2)=(13514-1152,13514-672)=(289,9025) 、(PA,PE)=(17,95) です。


[解答3]

 正六角形の中心をOとし、1辺の長さをLとします。

 パップスの中線定理より、PA2+PD2=2(PO2+OA2)=2PO2+2L2 、

 同様にして、PA2+PD2=PB2+PE2=PC2+PF2=2PO2+2L2 が成り立ちます。

 次に、ABの延長とDCの延長との交点をQとすれば、パップスの中線定理より、

 PA2+PQ2=2(PB2+AB2)=2(PB2+L2) ,PQ2+PD2=2(PC2+CD2)=2(PC2+L2) 、

 辺々減じて、PA2-PD2=2PB2-2PC2 、PA2+PD2=2PB2-2PC2+2PD2 、

 PA2+PD2=2(PB2-PC2+PD2)=2(672-10957+1152)=13514 、

 PA2+PD2=PB2+PE2=PC2+PF2=13514 です。

 (PA2,PE2)=(13514-1152,13514-672)=(289,9025) 、(PA,PE)=(17,95) です。

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