[答1649] 小さいほうの数が3の倍数
nを2以上の自然数として、1からnの数が1つずつ書かれたn枚のカードから無作為に2枚を
取り出すとき、そのうちの小さいほうの数が3の倍数である確率を P(n) とします。
(1) P(99)=? (2) P(n)=P(99) ,n≠99 を満たす2以上の自然数nは?
[解答]
nを3で割った商をq,余りをr(r=0,1,2) とすれば、3q=n-r です。
2枚の取り出し方は nC2=n(n-1)/2 で、
小さいほうが 3 であるのは n-3 通り、小さいほうが 6 であるのは n-6 通り、……、
小さいほうが 3q であるのは n-3q 通りだから、小さいほうの数が3の倍数である場合は、
(n-3)+(n-6)+……+(n-3q)=(2n-3-3q)q/2 だから、
P(n)=(2n-3-3q)q/{n(n-1)} であり、
3P(n)=(2n-3-3k)(3k)/{n(n-1)}=(n+r-3)(n-r)/{n(n-1)} 、
r=0 のとき 3P(n)=(n-3)/(n-1)=1-2/(n-1) 、
r=1,2 のとき 3P(n)=(n-2)/n=1-2/n です。
よって、3P(99)=1-2/(99-1)=48/49 、P(99)=16/49 です。
また、3P(n)=3P(99) ,n≠99 を満たす2以上の自然数nは明らかに n=98 だけです。
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