ご無沙汰しております。
色々ございましたが、来週の演奏会が終わってから改めてご報告させて頂きます☘
いよいよ来週の月曜日になりました。
【服部かすみ七回忌追善 箏曲演奏会】
〜小池典門下生による〜
令和元年 6月10日国立劇場小劇場
開演：18:30 開場18時
昨日の6年前がちょうど前回の国立劇場の演奏会でした。6年前の演奏会には服部先生も勿論出演予定でしたが、残念ながらご病気になりご出演は出来なくなってしまいました。
最後まで出演する事を励みに治療を頑張ってらっしゃいました。病室へお見舞いへ行くと『朋子ちゃん、演奏会に出るように頑張るから待っててね。』と言ってくださっていました。
一時退院の時は、稽古に駆けつけてくださり、辛いお身体であるにも関わらずいつもと変わらない熱いお稽古でご指導してくださいました。
服部先生には私が6歳の頃からお稽古をして頂きました。小学生、中学生、高校生、大学生、社会人、そして、お箏の道に進むとき。
私のすべてを見守ってきてくださいました。
時に厳しく、子供の頃は涙しながら稽古に通った時もありましたが全てが愛のあるご指導でした。
結婚の時には「相手を連れてきなさい」と面接をしてくださいました。その時に、お箏の道に進むということ、これから待ち受けていること、お金のこと、など、沢山の事を話してくださいました。
この先、お金に苦労することがあっても、それを舞台に見せてはいけない、お弟子さんに見せてはいけません。生活感を出してはいけません。舞台人である華やかさを失ってはいけません。
子供の頃から沢山の事を教えてくださいました。
話しが脱線してしましたが、6年前の演奏会の数日後に、演奏会が盛況に終わり安心なさったように天国に召されました。
それから6年の時が経ち、私の環境も本当に変わりました。今の私を見たら先生はなんとおっしゃるのでしょう。
「お弟子さんを持って先生になりなさい。」
とずっと言ってくださっていました。
今回はお弟子を出させて頂く事になりました。
これは6年前には無かった事です。
天国から先生に見守っていて頂きたいです。
そして、今回の演奏会には本当に素晴らしい先生方に出演していただきます。
箏曲宮城会ご宗家 牧瀬裕理子先生、矢崎明子先生をはじめ、尺八、笙、打物など素晴らしい先生方に舞台を盛り上げていただきます。
『風になりたい』
小池先生が作曲をされました。服部先生がお亡くなりになる前に「今日は風になりたいのメロディが流れてきたわ」とおっしゃっていたそうです。
池上眞吾先生が編曲してくださり、箏、十七絃、小胡弓、大胡弓のとても綺麗な合奏になりました。
天国の先生にも届きますように。
『暁の海』
宮城道雄作曲の曲の中でも演奏される機会がなかなか少ない曲で、胡弓付合唱合奏曲です。
明けてゆく空と、海原の様子が美しく描かれたとても綺麗な曲です。箏、十七絃、胡弓の合奏曲です。
『吼噦』
元禄の時代に歌舞伎役者が作詞をし、三味線の名手が作曲した地歌の芝居歌物です。そこに宮城道雄が技巧的な箏の手付けをいたしました。
この曲を演奏するのは4回目になりますが、毎回本当に難曲で苦労いたします。でも、この曲をその度に勉強出来たからこそ、今の私があると思えるようなそんな思い入れのある曲です。箏と三味線の二重奏です。
『荒城の月』
滝蓮太郎が作曲した曲を宮城道雄が箏と胡弓による曲に編曲したものです。
ご宗家牧瀬先生のお箏と、小池先生の大胡弓のお二人での演奏になります。先日、ご宗家のお稽古の際に別室から流れてきたこちらな曲の合わせが大変美しく、襖越しに感動いたしました。
『春の夜』
矢崎明子先生のお箏と、藤原道山先生の尺八、小池典子先生の箏のお三方での演奏です。
私が尊敬する矢崎先生。そして、道山先生の尺八と小池先生の『春の夜』拝聴できる事を私も楽しみにしています。
『菊の栄』
箏と三絃の独奏部のある合唱合奏曲です。
ご宗家のお三絃独奏、小池先生の箏の独奏。
終曲に相応しく、箏、十七絃、三味線、尺八、笙、打物と耳でも目でも舞台を楽しんで頂ける曲だと思います。
先日、ご宗家のお稽古の際、ご宗家のお三絃の音色に同じ曲を演奏しながら感動いたしました。素晴らしい先生方と舞台をご一緒させていただきます。
写真は6年前の演奏会の写真が出てきたので。
今回は70名の出演者、
そして、7名の先生方にご出演いただきます。
後悔のないよう、一生懸命務めたいと思います。
なかなかこのような演奏会の機会はございませんので、ご都合宜しい方はぜひ、ご来場お待ちしております🌸
改めて、邦楽が大好きです。