なんか恋愛したくなったのは、”恋愛アニメ”にハマったから。そんなキモい理由だった。

 
アニメのタイトルは「四月は君の嘘」。
当時、40歳間際の人生の酸いも甘いも知り尽くしたであろうという気でいたおっさんが、不覚にも”きゅんきゅん”してしまった虹色のエピソードが始まりだった。 
 

当時の俺は、婚約破棄の安堵感でいっぱいだった。自分にメリットのない結婚をするくらいなら、一生独身でいた方がマシだ!そんな強がりすら周囲には痛い存在だった。


婚約破棄前から性欲が急激に減退していたのは薄々気づいていた。鬱気味な彼女に、いつのまにか俺の生きる活力と勃起力も奪い取られてしまったんだろうなって。


まぁ多分だけど、また好きな奴が現れたら性欲が復活するんだろうなぁーぐらいで、タカをくくっていたのも事実。しかし、悲劇はもうこの頃既に始まっていたんだろうな。


そんな時だった。灰色の世界を虹色に輝かせてくれた神アニメに出会う(笑)。それが「四月は君の嘘」だ。ヒロインに恋をした天才ピアニストになったかのように。灰色の世界で死んだ魚のような目をしていた俺の世界が虹色に輝きだした!そう確信したアニメだった!(笑)


なんか恋したい!俺の恋愛活動が始まった。

それから2年後、ようやく22歳の彼女が出来る。

彼女と初めてのセックス。

コトに及ぼうとした時に異変に気付く。確かに勃っていたムスコが朽ち果てて入る。ついに再起不能…。

なんてことでしょう!中折れです。

初めての経験で何が何だかわからない俺。気まずい雰囲気。奈落の底に叩き落とされた気分だった。