お菓子屋のスタッフって、
定着率が悪くて、けっこう流動的なのですが、
ウチのスタッフは、長く勤めてくれる人が多いので助かっています。
でも、定着率がイイ事の弊害もあります。
例えば、入社後3年くらいは意欲的でぐんぐん成長するのですが、
その後は、ピタッと成長が止まってしまう事です。
3年たてば、ある程度の事が出来るようになるので、
あとは、自分自身で課題を見つけて、向上心を刺激しないと伸びません。
そんな感じで、真面目なんだけど、
「ぬるま湯状態」のベテランが目につく職場になっているのが現状です。
そこで、ソフトブレーン創業者・宋文洲さんが、
社員教育について書いた本を読んでみました。
結論から言うと、
社員を育てるのではなく、
社員を育つような組織を作る事が重要だという事。
スタッフを育てようなどという考え方は傲慢で、
勝手に育ってしまうような環境を作るのが、経営者の役割りだという事ですね。
たしかに、
オレは、スタッフを育てるふりをして、
自分や店にとって都合のイイ人材を養成しようとしていました。
いろいろ考えさせらる事の多い本でした。
さすが、22歳で中国からやって来て、
異国の地・日本で成功を収めた宋さん。
苦労人が、実体験で身に付けた教訓なので、
一つ一つの提言に、すごく重みを感じました。