17歳のカルテ


1960年代のアメリカの精神病院での実話に基づく映画、

「17歳のカルテ」


驚きなのは、アメリカでは40年前から、

精神の病に対して、十分な治療法が確立されていた事。


精神のバランスを崩したウィノラ・ライアーは、

自殺未遂をしたため、精神病院に入院し、

そこで、うつ病で境界型人格障害だと診断されます。


入院患者には、

精神不安のアンジェリーナ・ジョエリーや、

摂食障害、自傷、自殺念慮、虚言症など、

さまざまな患者がいて、共同生活を送っています。


日本では、最近になって

ようやく認知されつつある鬱病などのメンタル系の病気も、

アメリカでは、40年も前から精神科医が治療に当たっていて、

精神病に効く薬も処方されていたのには、ビックリしました。


どの役者も、見事な演技で、

精神を病んだ役を演じています。


でも、ここのところ鬱病に関しての本や、

リストカットやオーバードースなどの自傷行為の本を読み漁っているオレには、

いまひとつリアリティがありませんでした。


精神不安に悩む10代の少女たちって、

この映画の現状よりも、もっともっと悲惨で大変だと思います。


優秀な精神科医やセラピストの育成をもっと急がないと、

これからもっと増え続けるであろうメンタル系の患者は、

治療される事もなく、見捨てられていくのではないかと心配になりました。