12歳の文学


子供の描いた絵を見たり、

子供の書いた「お話」を読むのが好きです。


テクニックも規制もなく、

好き勝手に書かれた絵や物語って面白いんですよね。


小学館が、小学生を対象にした文学賞を設立しましたが、

その第一回受賞作を集めた本が売られていたので、

さっそく買ってきて読んでみました。


すると、期待通り、好き放題に書かれているお話と、


「これホントに小学生が書いたの?」と疑うほど、

完成度の高い作品との両極端でした。


オレも、小学生の頃は、

荒唐無稽なお話やマンガをよく書いていました。


だから、物語としては破綻していても、

楽しみながら書いている感じが伝わる作品は、

読んでいて面白かったです。


そして、もう一方の、完成度の高い系の作品は、

小学生にして、もうこんなに人の心理をうまく表現できるんだと感心したし、

今の小学生って、

こんなに複雑な心理戦を、

日常のようにやっているんだなと、驚きました。


この「12歳の文学賞」、

これから回を重ねて行くうちに、

とんでもない作品が続出するんじゃないかと、とても楽しみです。


でも、かなりヒドイ作文も大量に応募されていると思うので、

予選の下読みをする審査員は、そうとう大変でしょうね。


オレの小学生の頃にも、

こんな文学賞があったら、応募したかったな。