ホリエモンの転落で、

企業の無理な急成長の危うさが浮き彫りになりましたね。


お菓子屋が急成長した時の危うさってのもあります。


急成長したお菓子屋の典型的なパターンを見てみましょう。


●独立開店して、一生懸命いいお菓子作りをする。

●評判になり、売れる、儲かる。

●製造量が増えるので、従業員が増える。

●家内製造から、会社組織になる。

●利益が出過ぎる。

●法人税を払うのがバカらしいので、

 設備投資したり、店舗をリニューアルしたり、

 いろいろカネをかけて面白い企画をする。

●企画やリニューアルが話題となり、

 マスコミで取り上げらる機会が増える。

●人気が出て、さらに売り上げが伸びる。


ここまでが、好循環ですね。

でも、お菓子屋って、基本的には職人仕事ですから

急激な製造量増加は、いろんな部分でひずみが生じます。


売り上げが伸びるのは急激でも

職人や販売スタッフの養成は、そんなに短期間ではできませんからね。


そんなわけで、ここから下降線に入るパターン。


●従業員は長時間の過剰労働にさらされる。

●不平不満が、職場に蔓延する。

 「こんな職場でやってられるかよ」

 「体が、もたねぇーよ」.....などなど。

●従業員が、どんどん辞めていく。

●残った従業員に、さらなるキツいハードワークのしわ寄せ。

●外面はいいが、 内情はグチャグチャ。

 職場のグルーヴ感がなくなる。

●レベルの低い、粗雑なお菓子が店頭に並ぶ。

●評判はガタ落ち。店には閑古鳥が鳴く。

●組織や設備が肥大化した分、「さびれ感」が強調される。

●あっさり閉店。

●経営者の家庭も崩壊し、

 落ちるとこまで落ちる。

●心機一転、開き直って

 初心に戻って、一から出直す。

●再起を賭けて、いいお菓子作りに専念する。

●評判を呼び、バカ売れし、儲かる。


で、ここからまた振り出しに戻って

上昇カーブをたどったりするんですよね。


でも、そんな不毛な繰り返しをしているうちに

オーナーもトシ取ってくるし、

体力も落ちてきます。


そんなわけなので、

オレのお菓子屋経営理念は

緩やかで、ボチボチとした成長です。


少しずつ伸ばしていって、

急に伸びそうな時には、あえて伸びを鈍らせてもイイと思っています。


小さなお菓子屋が欲を出すと、

絶対にいい結果にはならないと思うからです。