ジャン・マルク・バール主演の「レッド・サイレン」。
監督はオリビエ・メガトンなんですが「リュック・ベッソンが見い出した」って事を大きく取り上げて宣伝してるから、まるでリュック・ベッソンの作品のように勘違いさせています。
確信犯だと思います。
映画会社って、売れるためなら何でもしますね。
それにしても相変わらずカッチョエーですねぇー、マルク・バール。
カッコ良さでは、ハゲた役者ナンバーワンじゃないでしょうか?
フランス人って、ハゲててもカッコイイ人がいっぱいいますね。
背が高くて、引き締まった体にハゲでフランス人顔ってのがカッコ良さを作り出している要素なのかもしれません。
オレが昔乗ったエールフランスのキャビンアテンダントも、
男性でハゲてたんですけど、妙にカッコ良かった印象があります。
おっと、映画の感想を無視して、フランス人のハゲ談義になってしまってますね。
では、レッド・サイレンの感想を・・・。
殺し屋と美少女の組み合わせは「レオン」の二番煎じだという事で、不評をかっていたようですが、
オレはいい映画だと思いますよ。
ポルトガルを舞台にしたってのも良かったし。
「グランブルー」で競演した、ジャン・レノが好きな人は「レオン」。
マイヨール役のジャン・マルク・バールが好きだった人には「レッド・サイレン」がお勧めです、なんて言ったらちょっと乱暴でしょうか?
ハリウッド映画にはない独特の映像美は、メガトン監督のこだわった美意識が強く感じられます。
原作も監督もパンクの洗礼を受けた人のようなので、そのあたりの感覚がオレ的には気に入って観る事ができました。
長時間の暗闇での銃撃シーン、しかも室内だというのにあれほど緊迫した見せ場を作ったというのも、この映画の収穫だと思います。
それにしてもリュック・ベッソン。
グラン・ブルーを作ってからもう20年も経っています。
タクシー・シリーズにうつつを抜かしてないで、そろそろ次の代表作を期待したいですね。