12月の朝 | くま店長のレモンクッキーのかけら
人知れず そっと肩をすくめた
すっかり馴染みの顔となった 寒い朝
わずかに残る 桜の葉は
絶えるように 揺れていた
12月の朝 冷たい風が 吹いていた



冬の空気を やさしく抱けば
香ばしい香りが たちこめる
あったか ふんわか たまごの香り
スポンジ オーブン 飛びだした



堪えきれずに 空を舞う
揺られた葉が1枚 2枚と
空は今日も 青かった
虚しいくらいに 青かった