菓子屋にとって道具は大切なものです。
どんなに優れた職人も道具無しでは考えられません。
しかし使っているうちに壊れたり擦り減ったり
これも宿命なのかもしれません。
当店には初代店主（祖父）より受け継がれたものがあります。
直径55㎝、深さ20㎝の陶器製の鉢（ボウル）です。
今やステンレス製の鉢は沢山あります。
でも、お菓子のみよしやの味は
この鉢で無いと出せません。
理由は説明できないのですが、そう思えるのです。
「丸ぼうろ 」や「まんじゅう」など
和菓子職人の祖父が60年以上前から愛用して来て
三代目の私に受け継がれています。
写真を良く見てもらえば分かりますが、
私の代で使えなくならない様に
大切に大切に使い続けていきたいと思います。
これからもお世話になります。
皆さんがお菓子を食べられる時は
そのお菓子の歴史や職人の思いを
想像してみてはいかがですか
以前と違った味になるかもしれませんね。
