今週終了したお子さんです。
4ヶ月前、
「他の子供は流暢に喋るのに、うちの子は単語しか喋らないし、それすら何言ってるかわからない」
と相談に来た3歳6ヶ月の子どもとお母さん。
ことばが遅いと来られた場合に、
まず理解する力と、おしゃべりする力を別々に評価します。
このお子さんは理解する力が2歳後半ぐらいでした。
おしゃべりは、聞けば単語で物の名前は答えられるけれど、
まだ赤ちゃんことばが抜けず、
動作を表す単語は、赤ちゃん言葉か身振りで、
会話ではほとんど「んー」「あー」しか発しませんでした。
まずはしっかり要求する場面を作り、
要求を伝える練習から。
すると1ヶ月、2ヶ月とみるみることばで伝えることが増え、
赤ちゃん言葉も抜けて、2語文、3語文で表現するようになりました。
少し発音も不明瞭さは残っていましたが、
今日のはじめの挨拶で
「あれ?」と思うぐらいことばがはっきりしていました。
思わず、「お母さん頑張りましたねー!」と言わずにはいられませんでした
お母さんもはにかみながらうなずかれていました
毎日、お母さんが自分の発する言葉や、
子どもとのコミュニケーションでとても気をつけてことばを引き出していたのだと想像できます。
あまり宿題としては出してなかったけど、
発音もこんなに明瞭になるなんて、
きっと私がレッスンでしていたことを
家庭でも遊びの中でうまく取り入れられていたのでしょう。
働きながら子育てをするのお母さんに、
家庭でのことばを引き出す関わり方を意識してもらうだけでも簡単なことではありません。
さらに、子どもが嫌がらないよう遊び感覚で課題を取り入れるのは
努力と忍耐も必要だったと思います。
もうすっかり気になることもなくなって、保育園でも、先生がすごく伸びたねーって言ってくれて、園でも上手くいっているみたいです
とのことで、一旦終了としました。
以前の健診の時に、要観察で夏頃に発達検査の再検査があるとのことですので、また結果次第で相談に来てくださいねという形にしました。
今は困らなくても、また困ることが出るかもしれない、そんな時いつでも来てもらえる場所、
そんな必要な時にサポートできる場所でありたいと願います。