ニーチェとは、フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ（Friedrich Wilhelm Nietzsche）というドイツの哲学者。
彼の著書である「ツァラトゥストラはかく語りき」「曙光」「人間的な、あまりに人間的な」「悦ばしき知識」「善悪の彼岸」「力への意志」 の中から現代人のためになりそうな言葉・教え・考えを選別して載せている本です。
▼哲学と歴史について
私は昔から哲学に興味があります。
大学時代にも選択制の講義で哲学があって喜んで受講した覚えがあります。
・・・が、講義としての哲学って私が思っていたもの、勉強したかったものとは違うんですよね。 なんと言いますか、哲学の歴史の勉強になっちゃうんですよ。
言ってしまえば、中学や高校の歴史の授業みたいな感じです。 ○年にどんな人が居て、どんな本を書いた。まる。みたいな。 そんな暗記するだけの歴史の授業って何が面白いんだろう？と常々疑問に思って来ました。
10代の頃から思っていて、もう良い歳になった今でも思っている事にブレはありません。 あえて言います、学校の歴史の授業は知識として意味はない。ただの忍耐を鍛える為の授業であると。 そして、声高々に言いましょう。中学～高校の歴史のテストの為に一夜漬けした知識は今では何も覚えてないと！
歴史を学ぶ事は無意味と言っているのではありません。
授業形態が悪いと言っているのです。
歴史の授業をやるのであれば、長い歴史で何があったかを詰め込み（暗記）式で覚えさせるのではなく、 その時代の人がどんな価値観（文化）で、何を考え、何を成そうとし、結果どうなったか？という事を学びたいですね。
そうなると必然と今の授業でカバーしてる範囲を網羅することはできないでしょうが、時代を絞ってやっちゃって良いと思うんです。 時系列に沿った事実の暗記なんて、それこそ専門家になりたい人が覚えれば良いんです！
もし、学校の歴史の授業がそんな内容であったのならば、私は違う進路に行っていたかもしれません（笑
話が若干脱線してしまいましたが、大学の講義の哲学はまさにそんな歴史の授業と同じでした。 ええ、すぐに講義には出なくなって単位は取れてないさ！
▼哲学を学ぶ事について
哲学もね、歴史と同じなんですよ。
どんな人がどの時代に居たか～～なんてことを覚えるのは後回しで良いんですよ。 そんなことよりも、どんな考え・教えがあるのか？という事を学びたいんですよ。 そして、それを基に自問自答し、自分の考え・行動・選択の基盤を作って行きたいんです。
で、哲学の本を読みたいなぁ～と思い、経営者の多くが絶賛したという「方法序説」という本を読んでみようと購入しました。 結果は・・・あまりに読み難く2ページ読むと眠くなる、数日かけて30ページ読んでもまるで頭に入って来なく挫折しました。
にわか読書家の私にはハードルが高かったようです。なんというか、翻訳の影響なのか非常に読み難かったです。
ちなみに、私が買った本はコレです⇒方法序説／情念論。
他に読み易そうな方法序説の本を探しますかね・・・。
とまぁ、そんな感じで哲学には興味がありつつ、図書館で「哲学入門」とかそんな本を読むぐらいしか自分のレベルに合った本が見つからなかったんですよ。 そんな中、この「超訳 ニーチェの言葉」って本を見つけました。
▼「ニーチェの言葉」について
この「超訳 ニーチェの言葉」は、本当の意味での哲学の勉強とは違うと思います。 でも、昔の哲学者がどんな教えを残しているのか？という事を非常に読み易くまとめてくれてます。 印象としては、現代人（社会人）の生き方について哲学的にアプローチしている本、ですね。
この本は借りて読むよりも、購入することをオススメします。
ニーチェの残した言葉（教え）が200強ありますが、全部を覚えることは難しいです。 そして、今の自分に刺さる言葉というのは時間が経つと変わると思うのです。 だから、自分の本として所有し、その時に刺さる言葉に付箋なりマーカーなりで目印をつけて読み返すと良いと思います。
私自身にも、いくつか刺さる言葉はありました。
その中でも最初に読んだ時（2010年8月あたり）に一番刺さった言葉は「力を入れすぎない」です。 意味を要約すると
自分の力の4分の3ほどの力で作品（仕事）を完成させるくらいが丁度良いものが出来上がる。 全力量を用い、精魂を傾けて仕上げたものは、なんとも重苦しい印象があり、それは一種の不快さと濁った興奮をあたえることになる。 しかも、それに携わった人間の臭みがどこかについてまわる。
凄い刺さりましたね。
自分に実力があるか無いかはとりあえず置いておいて、100%全力量で臨み、重苦しい不快さというのに自覚症状がありましたからね。
4分の3の力というのは決してサボるということや、努力をしないという事ではないんですよ。 持てる技術は全部注ぎ込むんですが、それでも精神的な余裕を残して仕事をするということだと解釈してます。 言葉で伝えるのって難しいんですけどね。
ニーチェってどんな人？他にどんな本書いてるの？と興味のある方は Wiki をご覧ください。
◆まとめ：
・哲学の勉強の本ではない。
・ニーチェの教え、考え、解釈を載せてる本
・社会人の生き方に哲学的なアプローチ
・借りるより買って、繰り返し読む事をオススメ
（引用：http://golden-rule.info/book/04_nietzsche.shtml）
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