去年のハセツネでは夜間、度々遭遇しては一緒に走った経緯があり、一緒に夜間走をするイメージがし易かった。
STYフィニッシャーでもありナイトトレイルには十分慣れているという安心感もあった。
私がペーサーにお願いした事はまずは第一にコースアウトしないナド安全面の確保。
そして時間内に完走する為のサポート。
場合によってはケツを叩いてでもゴールまで先導して欲しいと伝えた。
また、強調したのは5Aからは小走りしか出来ないだろうし、8Aからの最後の登りは恐ろしく遅いだろうということ。
おまけに万一タイムアウトでもゴール迄は走りたい。と伝えていたので、その覚悟と忍耐力を持って残り43kmを同行して欲しい、と。
それを踏まえ、いっちゃんからは少し貯金を作り8A~ゴール迄は4時間以上とれると安心では。。とアドバイスを貰っていた。
そういう意味では40分の貯金があったので余裕を持って5Aをスタートすることが出来た。
次の6A(81k地点)までは14・4km。
階段を上りシングルトラックをしばらく行き、砂利の緩やかな林道を上がり、更にトレイルへ。
途中から日が落ちライトをつけた。
足場が悪くかなりぬかるんでいる中を1500mまで黒姫を登った。
いっちゃんのガーミンでは標高が分かる為
標高差は大楠山2個分だから!〟など分かり易く説明してくれた。
ちなみに私のガーミンでも標高が分かるのだが使った事がない。。
6A(81k地点)には20:12(14時間48)に到着。
2年前より1時間18分、予定より37分早い。
トイレに行き、おかゆ+味噌汁をいただいたら次の7A(87k地点)へ。
ここはあまり勾配もなくエイド間も6kmと短い区間なので頑張るところ。
しかしエイド出たら舗装路の上り。
上りは歩いたが下りは走って再びトレイルへ。
木道は頑張って走ったが、そこから戸隠神社の参道はまたまた歩いた。
歩きのが速かったので。
参道から再び木道を走り、7A(87k地点)に21:27(15時間57)到着。
ここは昼間だったら鏡池の水面に戸隠山が映りとても美しい場所↓
もうバナナも飽きたなぁと思いながらもつまみ、トイレにいったら最後のエイドステーション8A(92・3k)へ向かう。
この辺りからお腹の張りが酷くなる。
あと疲労感も少しずつ溜まってきていた。
7Aを出て細かいアップダウンのトレイルをしばらくいくと戸隠神社中社の辺りへ。
そこから平坦なトレイルを進み8A(92・3k地点)に22:41(17時間11分)到着。
2年前はこの8A(第3関門)に関門(24時)2分前に飛び込んだ。
今年はエイドには歩いて到着したが、2年前より1時間20分、予定より49分早く到着出来た。
到着後トイレを済ませるとシューズを脱ぎ左の踵の靴擦れに救護から持ってきてくれたカットバンを貼った。
レース中、座ったのはこの8Aと5Aだけ。
遅い分は休み削るしか無いし。
段々気持ち悪さ(軽い吐き気)が出てきて体の冷えも原因と思われたので、上着を着た。
実際かなり寒くて暖かいお蕎麦を(無理やり)食べた後は暫くストーブの前で暖まった。
少しでも軽量化したくハイドレの水を捨てて貰い、去年救護ボラでお世話になった女医さんと看護師さんにご挨拶をした後、いよいよ最後の瑪瑙山の登りへ。
ここから18kmを4時間半。
時間はたっぷりあるから大丈夫だ!
といっちゃんには言われたけれど、
実際には、92k過ぎてからコース最高標高地点である瑪瑙山頂(1748m)を踏み、更に10kmの道のりは私にはそんなに甘くはなかった↓
実はここから疲労で記憶も曖昧。。
疲れている体に瑪瑙山の徐々にキツくなる登りがこたえた。
いっちゃんの声かけに返事をするのも段々面倒に。
そして途中で水分を摂ろうと思ったら。。なんとあると思っていたボトルが空↓
そうと知らずハイドレの水分全部捨ててしまってたので飲むものが無い。
給水エイドは瑪瑙を降りたところにしか無い。
ちゃんと確認するべきだった…
いっちゃんに状況を伝えると水分を分けてくれると言ってくれたが…寒さでそれ程乾きも強くなかったので断り、給水所までは飲まなかった。
せめて補給にと、いっちゃんが準備してくれたミカンゼリーを半分頂いた。
結局、何度も補給や水分を勧めてくれたが、吐き気からゴールまでに摂った補給はこのミカンゼリー半分だけだった。
無理してでも摂ったほうがパフォーマンスは上がると思ったけど、吐いてしまったら…という気持ちのが強かった。
途中、沢山の選手に越された。
その中に野口さんも。かなり参ってる様子ながらペーサーと頑張っていて声をかけてくれながらグングン登っていった。
さすがutmfフィニッシャー!
その野口さんがザックを持って貰ってるのを見たいっちゃんが私の分も背負ってくれた。
急登手前で、
“ここからちょっと急ですからね!”
と声が。
顔も見ずに“は~い”と答えると、
“誰だか分かってないでしょ!”
と、いっちゃん。
降り返ると石川弘樹さんだった。
こんな寒い山の中で選手の為に立っていてくれてるなんて…!(iДi)
“元気出ました!足は動かないけど~”と言うと笑顔で、
“まだ時間は十分あるから!頑張って!!”
と応援してくれた。
トレイルから長いゲレンデの登りになるとライトの灯りが連なり…
滅入った↓
結局、山頂まで1時間45分もかかり到着。
後3時間15分で下り、再び登り返し、更に10kmの林道…間に合わなくないが余裕が無くなってきた。
下りのゲレンデはかなりな急傾斜で足にきた。後ろ向きで降りてる人も。
ゲレンデを降りると焦る気持ちに反し、足場の悪いトレイルへ。
更に100km手前で2km弱の登り返し。
100kmの表示がなかなか見えず、もうきっと通り過ぎたんだよ。。と言い暫くし100km表示が出てきた時は泣けた。
それでも最後の登りが終わると後は下りと林道のみだ。
最後の給水エイドでコップ一杯の水と最後のトイレを済ませる。
残り7km位。。
ここからは僅かながら登り基調。。
スタッフに間に合うかな?と聞くと
“k11位で行けば…”と言う返事。
いっちゃんが、追いつくから先に行って!とトイレへ。とにかくちょっとでも油断したらアウトだと走りはじめる。
追いついたいっちゃんが先導してくれ林道をスピードアップ。
100km過ぎのスピードアップは、かなり辛かった。。
けどゴールしたい気持ちのが強かったので
泣き言は言ってられない。50人位抜かしたはず。
いっちゃんのガーミンデータ↓
“後何km~~~”
としつこく聞いた。嫌だったハズ。笑
残り1・8km!”
のスタッフの声にようやく、いっちゃんと笑顔が出た。
ラストまでスピードアップするよwの一言にひぇーと内心悲鳴。笑
アナウンスの声が聞こえてきて、いっちゃんに“ありがとう。”とお礼を言ったらまだ早いでしょうと笑われた。
スタッフのお疲れ様でした!”の声で右に曲がると急に開けたゲレンデ。
下ったところにゴールゲートが見えた!
“嘘みたい~!(≧▽≦)
と言いながら駆け下り万歳でゴールテープを切った。
ゴール21時間37分。
ゴール横にて記念撮影↓
途中あった野口さんペアとも。
信越、ありがとう☆
ペーサーのいっちゃん、
サポートしてくれた家族、
応援してくれた皆様、
信越スタッフやボラの皆様、
☆心からありがとうございます☆
楽しかった(≧∇≦)!
おわり