「趣味で芝居してます。」
って20代前半、言えなかった。
ロンドンから帰ってきて、急に「生活感」が目の前にあって。それまでバイトもろくにしたことなかったのに。
「東京にいかなくちゃ」とか
「芝居を仕事にしなくちゃ」とか、そんなことばかり考えて。
焦ってはいても、帰国直後の無一文で、とにかくまず働かなくちゃいけないわけで。
そんな時期に、大学の時から大好きだった札幌で唯一寺山修司の芝居をしている劇団に入った。辛い思いの方が多いけど、なんていうかしっくり来る場所で、結局5年ぐらい在籍して、ほんと立て続けにいろんな作品に関わらせてもらって、東京でもなんどか公演したりした。
東京は広い。
んで劇団やめてちょいちょいいろんなことして気づいたらとしとってて正直去年愕然とした。
去年一年はあと私はどれだけ生きられるだろう、とか今まで何をしてきたんだろう、とか
脅迫されてるみたいな一年だった。
脅迫感のひとつに、バンドをやってみたことも大きくあって、
私はど素人だから、当たり前なのに「楽器ができない」とか「曲がかけない」とか
そういう本当にどう考えてもおこがましいとしかいいようのない理由で絶望していた。
どこへむかってたのさ、私。人をうらやんで、人にすがって。
「外人になりたい」って言って本気で泣いてるみたいだなぁ。と今は思う。
年上の友人に、「何をしていいかわからない。焦っている。」と相談したことがあった。
そのとき近況を聞いた彼は
「好きなことやりなさい。焦ったってさ、誰だって自分のやりたいこと全部は、生きてる間に、どう考えたって物理(時間)的にできないんだよ。後悔したりしてる時間、もったいないでしょ。」
って。その好きなことがわかんなくなってんだよぉ、とも思ったけど、すごく嬉しかった。
そんなこんなで縁があって去年末、もといた劇団の芝居に3年振りにでた。
楽しかった。心から楽しかった。発散するみたいに、いまだかつてない必死さで稽古したし、たくさん飲んだ。(関係ないね 笑)
ああ。これでいいんだなぁ。と思った。まず楽しくなかったら、何をやっても意味ないなぁと思った。楽しければ、120パーセントのパワー出せる、って実感した。
単純に夢中になれないことは、しなくていいんだなぁ、というかしてる場合じゃないんだなぁ。と。心の衛生上。
そんで私はやっぱり人が大好きなんだと思う。
大好きな人といることが、多分私の一番の幸せなんじゃないかなぁ、とかなりの進歩。
劇団の演出家は、あまり尊敬はできないけれど(おい。)私のだめなところがリンクしていて、かわすのがすごい楽で、不条理もある程度許してしまうし、逆に向こうも許してくれる、っていうかおもしろがってくれる。芝居作り意外のかかわり方はしたことないし、(あんまりしたくないし)いいおじさんなので、友達ではないけれど、妙な信頼感はしっかりあるのだ。
そんなことを最近思って、いろいろ考えてたら
「趣味で絵かいてる」とか本当にステキな絵を描く友達が言ってるの聞いたとき
ほんとうに「かっこいいな・・」と素直に思えた。
実は昨年末父親に「おねえちゃんの発表会はいつだっけ?」
と真顔で聞かれたとき、おっかしくて笑った。20の私だったらぶちぎれてたことうけあい。
お母さんの方が気をきかせて「発表会じゃないよ。公演ね!!」ってつっこんでた。
すばらしい両親だと思った。笑
東京に行かなかったことを後悔するならこれからいけばいい。
恋に恋するんじゃなくて、
作りたい曲があるから作るとか
描きたい絵があるから描く。とか。
楽しくないなら、やらなきゃいい。あこがれで外人になろうとしちゃいけないんだ。
いろんな葛藤はあるけど、肝に命じる。
そろそろ「おい、サンダーはどうなった!」である。
知り合いたての頃、ても割と最近だけど、ブログを読んで、着目点があまりに共感できて、興奮した。あんまりぐだぐた書いても迷惑だろうから控えるけど、
「うぉおおおおお、わかる!!」と思って。まぁ勝手にね。
んで彼は類をみない底なしの明るさとまっすぐさを持っている。
彼の大きな声が大好きだ。あまり直接親しくなかったとしても、彼からは元気をもらえると思う。
そいいう意味で、スターだ。
辛いとき、彼のライブの挨拶とかを思い出す。あの大きな腹(気持ち)から直接出てるみたいな声。どんな人に対しても変わらないだろうと思わせる声!
最近の私の考えているこんなことが、昨日の彼の日記にすごく同調してしまって、書かずにいられなくなったというわけです。・・・勝手にね 笑
んで唐突だけど、彼のバンドの相方が、私の相方とキャラが似ているということも無駄口ついでに追記。友達から指摘されたんだけど、なるほどそうかも。
やんちゃには神様みたいな相方。そんなんで二人をすごく応援している。・・・勝手に!!!
ああ~、ついでにサンダーと私は誕生日が一緒☆