絶対王者の Reason | アスユメ_labo.通信

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東京オリンピック開催に向けて

バドミントン日本代表チームは選手村に入村した。

 

桃田賢斗はコメントを発信した。

 

この大会を開催するにあたって

ご尽力いただいた

関係者の方々に感謝しながら

自分ができることを精一杯

表現していけたらと思います。


自分一人では

決してここまで来ることはできなかった夢の舞台。


しっかり楽しめるように

感謝の気持ちを持ってプレーしたい

 

ジュニア時代よりとびぬけた技術を持ちながらも

ここに来るまでは決して順風満帆ではなかった

 

脳裏をよぎるもの

何度も味わった挫折とつらい思い出

 

それでも何度も立ち上がり

ここまで来た

 

不祥事による出場停止

周りに支えられての現役復帰

 

その間の地道な努力が実る

 

18年世界選手権初制覇

世界ランキング1位

その後も快進撃は続いた

 

しかし

2020年マレーシア

交通事故に見舞われ

右眼窩底を骨折し選手生命の危機に

 

手術を受けリハビリ中には

東京オリンピックの1年延期が決まる

 

現役復帰も

オリンピック出場の夢も現実から遠のく

 

自分はもう無理なんじゃないか。

心が折れそうになった。

もういいかなとも考えた

 

そんな時支えてくれたのは

家族やチームや応援してくれるファンだった

 

何とか復帰するも

調子は上がって来なかった

 

パフォーマンスが落ちているのを実感した。

練習も満足にできないストレス。

ケガで置いて行かれた感じがした。

 

20年12月 全日本選手権を迎える

 

当然のように

3年連続4度目のチャンピオンに輝く

 

誰の目にも余裕の勝利に見えていた

 

しかし

決してそうではなかった

 

桃田は当時を振り返っている

 

苦しい。心が折れそうだと思った。

サポートしてくれている人たちが

勝手に浮かんでくる。

ここで折れちゃダメなんだ。

 

打ち方もダサくていいから

格好良くなくてもいいから

相手のコートに1級でも多く返す。

 

泥臭く・・・泥臭く・・・

 

どん底から這い上がることは

自分が本気になればできるよ

それを証明したい

 

逆境の場面でも

初心だったり感謝の気持ちを忘れなければ

はねのけられるパワーは

生まれるんじゃないかと思っていた。

 

だから・・・

芯はぶらさない

オリンピックで金を狙う

 

だから

俺は今ここにいるんだ

 

心の叫びが聞こえてくる

 

それが

絶対王者のReason(理由)

 

 

まもなく始まる東京オリンピック

 

桃田賢斗

 

私たちに

いったい

どんな未来を魅せてくれるのか

 

 

written by Kaz Okayasu