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それがアスユメLabo.

すべてのアスリートと
ファンのみなさまに熱い思いを伝えます




竹下佳江

女子バレーボール
元日本代表セッター

3大会五輪出場
2012年ロンドンオリンピックでは
28年ぶりの銅メダルに貢献
翌年、竹下は現役を引退した

しかし
そんな竹下を
バレー界は放っておかない

2016年 ヴィクトリーナ姫路は
チーム発足にあたり
監督のオファーを申し込む

竹下は意固地に依頼を断り続けた

家族との生活を第一に考えたい

それでも何とか竹下を迎えたい
ヴィクトリーナ姫路は
竹下を納得させる条件を提示

女性が働きやすい環境を作る
つまり
選手やスタッフが結婚や出産を経ても
続けられる体制を作ると宣言

アスリートマインダーと言う
保育士の資格を持ったスタッフを置き
練習、試合中の選手、スタッフのお子さんの
ケアを行う事にした

竹下は3年と言う条件で
監督を引き受ける

子育てをしながらプロチームを指揮できる
女性アスリートやバレーに限らず
現場で働く女性に対して
何か発言ができることがある

それが理由

チームは創設3年で
V1(V LEAGUE DIVISION)昇格を果たす

その間
竹下は第二子が誕生し育休を取得している
もちろん
バレー界初のケース

そして復帰後も監督業をこなしている
こちらも
バレー界初のケース

そして今年
約束の3年目を迎えた
竹下は監督退任を決めた

今のチームは未知数の子が多いが
その分、成長がものすごく早い

選手には日頃からこう伝えている

プロは結果がすべて
自分の能力を最大限に活かすために
自分が何に取り組んで
何を達成するかを自分で考える

先を見据えて
自分で判断して
あらゆる事が出来るようにする
それがプロ

それでも
今の選手を残して退任するのは
つらい

1回引いて
違う形でチームをサポートしていくのが理想

バレーボールの普及活動や
さらに経験値を上げるために
バレーのいろいろな勉強をしていくのも必要

次のステージはもう決まっている

ヴィクトリーナ姫路 
球団副社長

これまで取り組んできた
女性が活躍できるプロチーム運営の
一端を担っていく

選手たちの
この先の人生
どうしていきたいか
と言うことをサポートしてあげられる
そんなフロントと選手との
つなぎ役になりたい

竹下が目指すもの
現役時代のプレーそのもの

強いチームではなく
自立したチーム
自立したアスリート
自立した女性

アスリートとして
女性としての未来
すでに竹下は描き始めている