ウィンブルドンのセンターコート
拍手と喝采が鳴りやまない
望月慎太郎 16歳
トロフィーを持つ姿には
まだあどけなさが残る
13歳でアメリカフロリダの
IMGテニスアカデミーに留学
渡米後はカルチャーギャップと
コミュニケーションに悩まされた
みんな身体が大きいし
試合でも普通にやったら負けばかりだった
パワーでは確実に勝てないとと思っていた
どうしたら勝てるのか
コーチとの試行錯誤を繰り返しながら
さまざまな球種を用いて
コートを広く使い
最後はネットに出てボレーを決める
独自のスタイルを築いていった
自分の感覚を大切にし
目先ではなく
将来を見据えて今に取り組む
内容のいい敗戦より
内容が悪くても勝つ方がうれしい
世界の一番になりたくて来ている
こんなところで負けていられない
その言葉にはプロとしての
強烈な意志がある
今大会の優勝は自分にとっては成長
ウィンブルドンJr制覇は
日本人初の快挙
しかし彼には大したことではない
望月慎太郎
輝かしい未来への
ほんの一歩に過ぎない
