プリンセスメグ
栗原恵
日本代表への想いが強すぎて
アイドル扱いされる自分に違和感があった
少しでも静かな環境を求め
ロシアリーグへ飛んだ
ケガをしたとき
自分のバレー人生が
いかに恵まれた環境だったかに気づく
どこに行っても
がんばってね!と
声をかけてもらえるのは
本当に幸せなことだと思った
代表にギリギリ復帰を果たすも
ロンドン五輪では
代表から外れてしまう
それでも
必要としてくれる岡山に
新天地を求めた
もう一度
ゼロからやり直したい
新しい自分にチャレンジしたい
ほどなく本当の自分に出会う
これから
どんなことができるのか
毎日楽しくてしょうがなかった
もうバレーに悔いがなくなった
それが本当の自分
引退した自分は
代表にがんばれ!とは言えない
日の丸の重さを
誰よりも知っているから
ただケガをせず
最後まで思いを描くプレーをしてほしい
いちファンとしては
もちろん応援していきたい
かつての
笑わないエースが
優しく微笑みかける