私たちが陥りがちな思考の罠から抜け出し、視点を一歩外に広げるための、少し変わった、しかし非常に効果的な思考法について。
自分の持っている知識、経験、価値観というフィルターを通してしか物事を見ることができず、その限られたフレームの中で結論を出そうとしてしまうのです。
例えば、上司が部下に「来週、大事なプレゼンがあるから、それに向けてこの資料をまとめておいてほしい。
期待しているよ」と伝えたとします。
上司の意図としては、「私のさらに上の役員も見る重要なプレゼンだから、役員が好みそうなデータや視点も盛り込み、質の高い資料を、できれば早めに(例えば今週末までに)提出してほしい。
そして、君自身もその内容を発表できるように準備しておいてほしい」という、様々な背景や期待が込められていたかもしれません。
しかし、指示を受けた部下は、「なるほど、来週までに資料を作ればいいんですね」と、文字通りの作業指示としてしか受け取れない、というケースは少なくありません。
これは、部下が怠慢なのではなく、その時点での部下の経験や視座、思考のフレームワークの中では、「資料を作成する」というタスクレベルでしか情報を処理できなかった、という認識のエラーなのです。
このようなコミュニケーションの齟齬や、一つの視点に固執してしまう状況は、インスタグラムの運用を含め、私たちの仕事や日常生活のあらゆる場面で発生しています。
「型」にはまり、視野が狭くなっている人ほど、この罠に陥りやすいと言えるでしょう。
では、どうすればこの「自分の枠」から抜け出し、物事の本質を捉え、より広く、深く考えることができるようになるのでしょうか。
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大前提:「自分の考えは常に正しい」という根強い思い込みを、まず捨てる勇気
視点を広げるための、最も重要で、かつ最も難しい第一歩。
それは、「自分の考えや判断は、常に正しいとは限らない」、いや、むしろ「基本的に間違っているかもしれない」という前提に立つことです。
「自分を信じることが大事だ」とよく言われますし、それ自体は決して間違いではありません。
しかし、こと思考の柔軟性や客観性という点においては、過度な自己肯定感は、むしろ成長の妨げとなり得るのです。
なぜ私たちは、これほどまでに自分の考えを正しいと思い込みやすいのでしょうか。
それは、人間の持つ根源的な自己愛や、認知バイアスの影響が大きいと考えられます。
人は誰しも、無意識のうちに自分自身を肯定したいという欲求を持っています。
そのため、自分の意見や考え方に合致する情報ばかりを集め、反証する情報からは目を背けがちになる「確証バイアス」などが働きやすいのです。
「私がこう思うのだから、きっとこれが正しいはずだ」。
「私の解釈は、間違っていないはずだ」。
この無意識の思い込みが、私たちの視野を狭め、新しい考え方や異なる視点を受け入れることを困難にしています。
ですから、思考の枠組みを広げるためには、まずこの「自分は正しい」という頑固な前提を、意識的に「自分は間違っているかもしれない」という、ある種の謙虚さに置き換えることから始める必要があります。
これは、決して自己否定を推奨するものではありません。
むしろ、自分の思考の限界を認め、常に学び、改善していくための健全な出発点なのです。
この前提に立つことで、初めて客観的な視点を獲得し、他者の意見に耳を傾け、より良い結論へとたどり着く可能性が開かれるのです。
【実践法1】徹底的に「自分を信じない」思考トレーニング:客観性を磨く技術
「自分は間違っているかもしれない」という前提に立つ。
言うのは簡単ですが、実践するのは容易ではありません。
では、具体的にどのようにして、この「自分を信じない」思考法をトレーニングしていけば良いのでしょうか。
鍵となるのは、自分の主観や思いつきだけで結論を出さない、という徹底した姿勢です。
ファクトチェックとエビデンス(根拠)重視の習慣化が不可欠となります。
何か新しいアイデアを思いついたり、仮説を立てたりした時、**「これはあくまで自分の頭の中で考えたこと。本当に正しいかどうかは分からない」**と、まず自分に言い聞かせます。
そして、そのアイデアや仮説を裏付ける、あるいは反証する**客観的な事実(ファクト)や根拠(エビデンス)**を探しに行くのです。
その際、情報収集の方法にも注意が必要です。
一つの情報源、例えばGoogle検索で最初に出てきた記事や、特定の専門家の意見、あるいはChatGPTのようなAIの回答だけを鵜呑みにするのは非常に危険です。
必ず、複数の異なる情報源にあたりましょう。
書籍、学術論文、信頼できるニュースサイト、複数の専門家の意見、異なるAIツールからの回答などを比較検討し、情報の偏りやバイアスがないかを見極めます。
事例収集も非常に重要です。
あなたのアイデアや仮説が、実際の世の中でどのように機能しているのか、あるいは過去にどのような結果をもたらしてきたのか、具体的な事例をできるだけ多く集め、分析します。
例えば、インスタグラムで新しいキャッチコピーを思いついたとします。
「これ、バズるかも!」と感じたとしても、「いや、待てよ。私程度が思いついたコピーが、そんな簡単にバズるわけがない」と、まず自分を疑います。
その上で、「では、実際にバズっているキャッチコピーにはどんな共通点があるのか?」「コピーライティングの原則はどうなっているのか?」「ターゲット層に響く言葉遣いは何か?」といった問いを立て、書籍を読んだり、成功事例を分析したり、AIに様々なパターンのコピー案を出してもらったりして、客観的な情報を集めます。
そして、集めた情報や事例と、自分の最初のアイデアを比較検討し、より確度の高い、洗練されたコピーへと昇華させていくのです。
このプロセスは、数学的な思考法にも通じます。
数学では、ある主張(仮説)が正しいことを証明するために、定義や公理、すでに証明された定理(これらがファクトやエビデンスにあたります)を論理的に積み重ね、「必要十分条件」を満たしていることを示さなければなりません。
主観や「なんとなく」では、証明は成り立たないのです。
同様に、私たちの日常やビジネスにおける意思決定においても、自分の考え(仮説)と、収集した客観的な情報(ファクト・エビデンス)が、論理的に矛盾なく繋がり、互いを補強し合っているかを確認するプロセスが重要になります。
さらに、数学の証明テクニックの一つである**「背理法(反証法)」**の考え方を応用するのも有効です。
これは、「自分の導き出した結論が間違っている(正しくない)と仮定してみる」という思考実験です。
もし、その仮定から論理的に矛盾が生じるのであれば、元の結論は正しかった可能性が高い、と考えることができます。
逆に、矛盾なく説明できてしまうのであれば、元の結論は間違っていた、あるいは不十分だった、ということになります。
この「あえて自分の考えを否定してみる」というプロセスは、自分の思考の穴や見落としを発見し、より強固な結論を導き出すのに役立ちます。
この「自分を信じない」思考法は、実はアンガーマネジメント(怒りの感情のコントロール)にも応用できます。
カッとなって誰かに怒りをぶつけそうになった時、「待てよ、今、自分が感じているこの怒りは、本当に正当なものだろうか?」「自分の解釈が間違っている可能性はないか?」と、自分の感情すら疑ってみるのです。
そうすることで、一歩引いて状況を客観的に見つめ直し、感情的な反応ではなく、論理的で建設的な対応をとることができるようになります。
実際に、この「自己認識の誤りを認める」ことが怒りのコントロールに有効であることは、心理学の研究でも示唆されています。
もちろん、この「自分を信じない」思考法を習慣化するのは、簡単ではありません。
私たちの脳は、本能的に楽な思考(直感や思い込み)を好み、自己正当化を図ろうとします。
常に自分を疑い、客観的な情報を求め続けることは、エネルギーを要する知的作業です。
しかし、このトレーニングを意識的に続けることで、あなたは感情やバイアスに流されにくい、強靭で柔軟な思考力を身につけることができるはずです。
【実践法2】「異形の念」を感じるレベルで思考のスケールを広げる:他者の視点をインストールする
「自分を信じない」ことに加えて、視点を一歩外に広げるための、もう一つの強力な思考法があります。
それは、「異形の念(いぎょうのねん)」を感じるレベルで、思考のスケールを広げてみることです。
「異形の念」とは、例えば、雄大な自然や宇宙の広大さ、あるいは歴史上の偉人や圧倒的な才能を持つ人物に触れた時に感じるような、畏敬の念、畏怖の念、そして同時に自分自身の存在の矮小さを痛感するような感覚を指します。
この感覚を、思考プロセスに応用するのです。
具体的には、もし、あなたが心から尊敬する人物や、その分野で圧倒的な実績を持つトップランナーだったら、この状況でどう考え、どう判断し、どう行動するだろうか?と、その人物になりきって考えてみるのです。
例えば、私がバドミントンの試合で、ある局面で「ここはドロップショットが有効かもしれない」と考えたとします。
その瞬間に、「待てよ、もし全盛期の桃田賢斗選手が、今の私と同じ状況にいたら、彼はどんなショットを選択するだろうか? 彼の思考プロセスはどうなっているだろうか?」と想像してみるのです。
あるいは、あなたがインスタグラムのリール動画の構成を考えているとします。
「この冒頭の掴みでいいだろうか?」と思った時に、「もし、私が師事している〇〇さん(あるいは、この分野で最も成功している△△さん)だったら、このテーマでどんな冒頭を作るだろうか? 私のアイデアを見て、どんなフィードバックをするだろうか?」と考えてみるのです。
この思考法のポイントは、単に「他の人ならどう思うかな?」と考えるだけでなく、自分が「異形の念」を感じるほどの、圧倒的に高い視座を持つであろう人物の視点を、一時的に自分に「インストール」してみることです。
それは、
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あなたが最も尊敬する経営者かもしれません。
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その分野の歴史を変えたイノベーターかもしれません。
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あるいは、あなたの考えを最も鋭く批判してきそうな、手強い論客かもしれません。
その人物になりきって、「彼/彼女なら、この問題の本質をどう捉えるだろうか?」「どんな前提条件を疑うだろうか?」「どんな誰も思いつかないような解決策を提示するだろうか?」と、強制的に自分の思考の枠組みを広げ、普段とは全く異なる視点から物事を捉え直すのです。
この「他者の視点を借りる」思考法は、
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自分の思考の偏りや限界を客観的に認識する(メタ認知)ことを促します。
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普段の自分では思いつかないような、新しいアイデアや解決策を発見するきっかけを与えてくれます。
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独りよがりな判断を防ぎ、より多角的でバランスの取れた意思決定を可能にします。
「自分を信じない」思考法が、自分の内側から客観性を高めるアプローチだとすれば、この「異形の念を感じる」思考法は、外部の圧倒的な視点を取り込むことで、自分の思考のスケールそのものを拡張するアプローチと言えるでしょう。
この二つの思考法を組み合わせることで、私たちは認知バイアスの罠から効果的に逃れることができるのです。