今日の仙台は雲ひとつない青空です晴れ

 
10年前のあの日の朝は
どんなお天気だったかしら?
 
それまでに経験したこともない揺れに襲われた14時46分。
職場の机の下に潜って、
建物が揺れる音、書類がどんどん崩れる音を聞きながら
地球が壊れ、この世の終わりかと思っていました。
揺れがおさまって外に出ると
空は鈍よりして、
恐怖と寒さでずーっと震えていました。
 
あれから10年経ったんですね~。
 
あっと言う間だったな~とも思うし
長かったな~とも思えます。
 
このところ地元のTV局では
震災関連の番組が多く、
いつもの再放送の殺人事件ドラマではなく、
被災された方々のドキュメントを
毎日見ておりました。
 
10年と言う年月。
 
国や県や市町村が一生懸命頑張ってくれて、
世界中の人からも支援されて、
復興を急いだ結果、
見違える程の復興が進みました。
 
人間って、凄いな~。
 
だけど
 
ハード面は整っても
人の心の復興は永遠、
その人の人生の終わりまで続くのかもしれませんね。
 
先月、地元の新聞で連載されていた記事。
宮城県南三陸町の防災庁舎で津波を体験された11人の証言が
克明に記されています。
 
庁舎にいた43名が死亡・行方不明、
助かったのは佐藤仁町長を含む10名、
流されながらも生還された1名。
 
地震発生から
迫り来る津波をみて屋上に上がり、
12mある屋上を越える津波に流されないよう手摺やポールにしがみついて耐え、
水位が2階当たりまで曳いて
「助かるかも」と思えた頃までの
10人の助かった方々の証言によるドキュメントです。
 
 
あの日の寒さ。
ずぶ濡れの体で、
どんなにか寒かった事でしょう。
 
同じ屋上にいて
「助けて」と叫びながら流されていく職員。
 
そんな辛い体験をされた
佐藤仁町長さん、町職員の方々。
この10年は町の復興に寄せる思いは並々ならぬものだった事でしょうね。
 
いろんな人々の
いろんな震災を思いながら
鎮魂の一日です。